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「PDCAサイクル」「SWOT分析」

2018年5月6日 日曜日

ビジネスの場にいると必ず一度は耳にする言葉である。

ブライダルの業界でもこの類の研修やセミナーは数多く開催されている。

簡単に言えば「PDCAサイクル」を意識するということは「学習する」ことを意味する。

「SWOT分析」は自身を基準とした内部環境と外部環境を分析することである。

わざわざ高いセミナー費用を払って学ぶほどのことでもなく小学生の高学年にもなればどちらも

自然に身に付く(付けられる)ものに過ぎない。

本来、社会人であれば当たり前のことが習慣として身に付いていないから逆にこういった研修などを

受けると自分が成長したような勘違いが起きる。本質を理解しなければ意味がない。

何を言いたいかというと、この業界はうわべだけの形式的な業務が多すぎる。ブライダルフェアひとつ

とっても、そこまで卑屈になって値引きとオマケをしないといけないのか?と感じる。意味不明な敬語と

執拗なまでのお迎えやお見送り・・。ある会場などは姿が見えなくなるまでお見送りに立っているらしい。

挙句の果てに到底社会人とは思えないレベルの手書きのお礼状。

一度見学にきただけで何度もかける営業電話。恐らくすべてのそれらの行為の根底にあるのは「手書きの方が

心がこもっているように見える」「一生に一度の結婚式だから・・」などという建前の理由に過ぎない。

私自身も自宅に日々何通もDMが届く。100%開封することは無い。またどこで調べたのか様々な営業電話

もかかってくる。迷惑以外何物でもない。正直、そういった人の迷惑になることで収入を得ている人間を軽蔑

する。必要であればこちらから問い合わせるし、欲しいものは別に値引きが無くても買う。

誤解の無いようにしていただきたいが、そういった行為が悪いとは思わない。ただ考えてほしいのは彼ら

(新郎新婦)は何百万円という金額をたかが数時間のために価値を見出し現金で払える生活レベルの人間で

ある。一生に何度とかいう問題ではない。うわべだけの繕ったホスピタリティが通じるわけがない。

そういったレベルの人たちがどういった部分に価値を感じるのかをリーダーはきちんと教えるべきである。

いかに無駄な作業に勤務時間を割いているか・・・。その時間をスタッフの教養や文化レベル、本来のサービ

ス精神などの教育に費やせば先に述べた様々な営業活動も内容の伴ったものになると思うが・・・。

心を込めずに「心をこめて」といったところで相手には伝わらない。

 

「Partner」(パートナー)

2018年3月16日 金曜日

インターネット通販大手の日本法人に独占禁止法違反の疑いで公正取引委員会から立ち入り検査が入った。

顛末を簡単にまとめれば仕入れた商品を販売するにあたり値引きを余儀なくされた際にその額の一部を仕入れ業者に補填させた疑いである。その部分だけを見れば一概に法令違反というわけでもないが、問題は仕入れ業者に無断で値引きをし、補填を要求する際に取引停止を示唆した点にある。この「示唆」というのが非常にやっかいな問題で受け取り方次第でどうにでも解釈できる。

このニュースを見てふと自分が仕事をしているブライダル業界を振り返ってみた。結論から言えばこの企業を批判できる立場にはない。

我々の業界も他業界と同様に自分たちだけでは結婚式のプロデュースは成り立たない。数多くの下請け業者によって新郎新婦のお手伝いができている。この下請け業者のことを数年前から「パートナー」と呼ぶ風潮にある。中には「パートナー様」という意味不明な日本語を使う会場も多い。

「Partner」(相棒・共同で仕事をする相手・配偶者またはそれに準ずる相手」・・・。なるほど。ある意味間違ってはいない。しかし妙な「違和感」を感じるのは弊社だけであろうか。違和感を感じる理由を自分なりに検証してみた。この言葉の意味としてはその通りなのであるが、感覚的に「対等な立場関係」を前提とする。

果たして結婚式販売業者とその下請け業者は対等か。どの観点からみても発注する側とされる側では対等なわけがない。

弊社LLBは、自社で結婚式場の運営と共に、ウエディング装花などを会場側から請け負う花の業者という両面の立場をもつ。その立場でよく聞かされる言葉が「協賛」「協力」である。

結婚式場と下請けの契約を結ぶ際には本来の価格から手数料と称するバックマージンを要求される。これは花に限らず衣装や美容、写真、引出物などあらゆる業者に適用される。またその歩率も数パーセントから50%くらいにまで及ぶ。ちなみに花の場合は50%~30%くらいを会場側にマージンとして支払う。これらが欧米に比べて日本の結婚式を異常に高くしている遠因でもあるのだが、その問題は別の機会に提起するとして会場側も営業経費を多分にかけて集客しているのだからシステムとしては理解できる。

ただ、ブライダルフェアやクレームのあった場合はほぼ100%業者負担である。業者の立場から言えば仮にクレームで返金を余儀なくされた場合マージンの歩率が50%ならば責任も50%ずつなのが本来である。

ただ・・・業者としては取引をいつ停止されても何も言えない立場なので要求を飲まざるをえない。その関係がすでに先述の「示唆」になっている。少なくとも業者側は「対等なパートナー」などとは決して思わない。下請け業者で結構なので都合の良い時だけ協賛を求めるのはやめてほしいと常々思っている。

たいていの場合、前線で働く20代のプランナーが当たり前のように要求してくる。その親御様もまさか大切に育てた自分の娘が他人の弱みに付け込んで金品を要求して給料をもらっているとは夢にも思っていないだろう。同じ親としてそれを知ったときの悲しみが目に浮かぶと同時にそれを業務として指示している上司の神経を疑う。

弊社も数多くの取引先の尽力で仕事をさせていただいているが基本的に自社の収益のために他社に無償で協賛を要求することは一切ない。個人的な意見になるが払うものは払う方が、逆に品質や考え方に対して対等にモノを言える。厳しい言い方をすれば関係をきちんとしていれば取引先を変更する際にも自由競争において大きな問題は生じない。各社の営業努力次第である。

そろそろ3月も後半に入り、春を迎えようとしている。昨年の新卒社員も大きな成長を遂げささやかな感謝の気持ちを込めて微々たる額ではあるが昇給の目途もたった。

経営者として、社員を預かる立場として、目先の利益を確保するために彼らの親や家族が悲しむようなことは決してさせないように心に思う春節である。

 

春が来た?雨降って地固まる。

2018年2月28日 水曜日

この言葉はこの業界にいるとたまに耳にする。

披露宴が雨だった場合、スピーチなどで多用される。それ自体にどうこう言うつもりはないし別に何も感じない。

しかし、この時期は思うこともある。今、まさに窓の外では雨が降っている。別に天気予報士のように専門的な知識があるわけでもない。でもこの年齢になるとある程度分かる。この時期のこの雨には意味があるということを。

・・・まぎれもなくまた春が近づいてきている。あれほど寒かった冬、記録的な大雪だった時が過ぎ少しづつ春が近づいているような気がすることを知らせる雨。

日本人はなんとなく春に対して特別な感情がある。「新たなスタート」「芽生え」「花開く」というような。もちろんそれに伴い心機一転、頑張ろうという気持ちにもなる。

ところがそれ以外に日本人の春の雨を表す言葉としてはおよそ50以上の表現があるそうだ。

「虹雨」「甘雨」「育花雨」なんとなく期待を膨らませるイメージのものもあれば「黒雨」など

春の嵐をイメージさせるものまで。

はっきり言えることはこの雨を経た後には間違いなく春が訪れる。

この雨をつらく感じる人もいれば、希望を見出す人もいる。どんな人にも平等に訪れるこの春を迎えるまでのプロセスというのは感じ方次第だ。

自分もスタッフもこの雨と同様に、プロセスはどうあれ春を目指していることには変わりない。場合によっては今の雨が、スタッフとっては短所でもそれが長所にもなりうる。逆に言えば短所があればあるほど可能性があるということになる。

LLBでは軸足が正しい方向を向いてさえいれば、短所は長所として捉えその長所を最大限伸ばすことを一つの理念としている。問題はどの方向に伸ばすか。方向を間違えれば一瞬で短所になってします。

春はもうすぐだ。管理職の方々は部下に対して自分たちにとっての「春」とは何なのかを明確に示す責任がある。少なくとも日本人にとっては単なる季節の変わり目だけではないのだから。

「成約」とは?

2018年2月20日 火曜日

年明け早々に各施設は新規集客のために様々なフェアなどを開催し、新規カップルの動きも

ようやく落ち着いてきた感がある。3月決算の会場は期末までにいかに来期の積み上げを図るかが

重要になる中で3月になれば新規来館数も減るのでやはりこの2月が勝負というところなのか。

そういったこの業界では満足度の高い結婚式を提供するという使命と共に、まず結婚式を受注すると

いう営業的な要素が強い使命もある。その中でタイトルの「成約」という言葉は非常に重要で「成約」

イコール売り上げの確保となるのでセールス担当者はこの成約のために必死になり様々なアプローチ

方法も展開している。

この時期は来期に向けて様々な会場担当者とお話しする機会も多くあるがこの「成約」という言葉

をはき違えている営業担当者が増えつつある現状に危機感を覚える。

当然のことながら顧客との将来的な売買契約を結ぶことには違いないのでいわゆる契約書も契約に

伴う規約もあるし大半の式場が導入している申込金という預り金というシステムも理解できる。

比較的、営業色が強いとされるジャンルの式場担当者と話す機会があったが、驚いたことに成約後に

キャンセルとなる場合があるそうだ。もちろん申込書に記入し申込金を払った後に・・・である。

一般的に申込後のキャンセルは申込金の返金は無い。ちなみに申込金は若いカップルにとって

安い額ではない。なのでそういった会場にとっては「成約」になっても油断はできないそうだ。

なぜか。なぜ、特に強引な接客をしているわけでもなく満面の笑顔でお出迎えからお見送り、

さまざまな演出やノベルティ・見せかけとはいえ大幅な値引きをして申込金までカップルの意思で

支払われたにも関わらず成約後にキャンセルになるのか。弊社でお手伝いさせていただくケースでは

まず記憶にない。

(文脈から理解いただければ幸いであるがもちろん例外はある。)

理由は明確である。書類は書類。人は人である。心には心。誠意には誠意。

EQの教育がおろそかになるとそういうことになってしまう。

申込書にも署名し、細かな利用規約にも同意し、その証として金銭も支払ったうえで否定される

ということは相当大きな問題だということの自覚が必要なのではないか。

リスクヘッジ自体がリスクになっている典型的なパターンである。

 

 

部下を信じる。

2018年1月18日 木曜日

新年も明け、この時期は新郎新婦の式場探しの動きも活発になることからどこの会場でも

新規来館や問い合わせ数が増加する傾向にある。規模にもよるが1月下旬から2月上旬にかけ大型の

ビッグブライダルフェアを開催する会場も多くなる。

 

弊社では業務の一環として、クライアントからの新規接客を依頼される場合も多くあるが、これが

なかなか難しい。当然、結果を求められての仕事になるのである程度経験のあるスタッフで対応すれば

ある程度の結果を得られるかというとそうでもない。

 

どこの会場でも経験があるかと思うが、意外と新人スタッフが結果を出してくる場合が多々見受けられる。

 

何故か?

 

彼女たちは日々成長している。

それは管理職が想定している以上に、様々な事例を自分なりに見ることで知らないうちに

大きな成長を遂げている。

 

仕事柄すべてのスタッフのメールのやり取りを管理しているが、その成長に微笑ましい限りである。

 

子供の成長と同じで、いつまでも赤ちゃんだと思っていたらいつの間にか主張を主張をするようになり

洋服を自分で選び、自分でトイレに行けるようになっている。純粋な心で一生懸命生きている。

結局、そのような素直で純粋な心で新郎新婦に接することが良い結果を導き出しているのではないかと思う。

 

人工知能(AI)が発達し、衰退するであろう業種が各方面からランキングなどで発表されてい久しいが、おそらくブライダルプランナーは当面は気にする必要はないかと思う。

昨年春から一緒に仕事をしている新卒スタッフが、この冬を過ぎると新しい春が訪れる。

彼女たちなりに様々に思うこともあったと思う。ただ間違いなく大きな成長を遂げ、そのプロセスを

共に過ごせたことをうれしく思う。

部下を信じて本当に良かったと・・・。

 

 

部下の「大丈夫です」を信じてはいけない。

2017年12月6日 水曜日

誤解の無いように最初に言うが、「部下を信じてはいけない」のではない。当然のことであるが部下に関わらず同僚や仕事における仲間との関係では信頼関係が大きな基盤になる。

ブライダルの業界ではいわゆるシーズンが終盤を迎えるころだ。予算計画通りの成果を達成した会場もあれば悔しい思いをした会場もあると思うが、まずは結婚式業界で働くすべての方に「お疲れさまでした」という気持ちだ。

ただ我々のような結婚式場で仕事をされる皆様を裏方でサポートする立場(売上を構築する立場)としてはトップシーズン中はさほど重要ではない。

そのようなことを言うと残業続きで働いてくれている弊社の社員に叱られるかもしれないが、これからの時期こそが我々にとってのシーズン突入である。イソップ童話のアリとキリギリスの話ではないが閑散期である今の時期、特にこの時期は来年度の受注確保のラストスパート、予算編成、スタッフの教育、商品の見直しなどシーズン中なかなかじっくり手が付けられない重要な業務が山積みである。逆に言えば、この時期をしっかり乗り切れば来年度も良い展望が見いだせる。また来シーズン(3月・4月)の新郎新婦の打合せも同時に始まってくる時期である。そういったことを踏まえればシーズン以上に忙しくなる時期かもしれない。

話を本題に戻すが、この時期は新入社員もある程度の経験を積み繁忙期を乗り越えそれなりにウェディングプランナーらしく雰囲気も入社当時の幼い面影もなくなってくる。様々な仕事も手取り足取り教えなくても、ある程度できるようになる。それはそれで喜ばしいことであるが、管理職の方々へは自分も含めて油断してはいけないと自覚したい。ある程度スタッフが成長するとどうしても任せることが多くなり、時々「大丈夫か?」「問題ない?」「何かあれば相談してね」というような言葉で管理ごっこになっていないか。経験の上で申し上げると、ほとんどの場合「大丈夫ではありません」という返答は帰ってこない。

「(とりあえず)大丈夫です。」と言う。その言葉を鵜呑みにしてはいけない。なぜならば、その返答を正確に翻訳すれば「(まだまだ経験の浅い私の基準で言えば)大丈夫です」ということになる。本人には1%の罪もない。鵜呑みにする管理職が浅はかなだけである。自分が楽できることを良いことに都合よく解釈しているに過ぎない。

自分も含めて多くの人は自分のことが分かっていない。または誤解している。しかも自分に対しての認識は不変ではない。だから環境に応じて自分を過大評価することもあれば過小評価することもある。環境に応じて「自分は何もできない」と思うこともあれば「自分ならきっとできる」と思うこともある。それほど環境に依存する存在である。

よく日本人は◎◎だという表現があるが、それは明らかに日本人のDNAに起因するものではない。白人であろうが黒人であろうが生まれたときから日本という国で日本人として育てればその人間の中身は日本人になる。つまりどんな人間もあらかじめ運命づけられた「自分」という絶対的な存在は無い。あくまでも相対的な自分である。環境がそうさせているだけである。

部下が本当の意味で仕事ができるようになるためには管理職がその環境を適正に整える必要がある。そして「大丈夫」というような曖昧な言葉で片づけてはいけない。少なくとも「大丈夫」という状態がどういうことかを具体的に教える責任があるのではないか。

そういった環境づくりを見直すにもこれからの時期は絶好のチャンスだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両極化。

2017年11月16日 木曜日

今年の京都の紅葉は例年より少し早いような気がする。一週間程度早く色づいてきたようだ。自然界の現象だからどうしようもないのだが、この時期のフォトウエディングを手掛ける婚礼業者にとっては気が気ではない。このフォトウエディングと呼ばれるジャンルは昨今、新規の参入業者も激増し質の低下が懸念される。低下というよりも個人的にはわけの分からない方向に進んでいるような気がする。デジタルカメラの進化の弊害なのか・・・。自分の言葉で自分のトーンで自分の価値観で表現せずにメールやSNSでしか表現できないことと同じような気がする。なぜそれで良いのか?人類が言語を使いだしたのが7万年前。電子メールが普及したのは30年前。少し考えれば大切なものは何か分かると思うが。

ただ市場が成熟するためにはどのような時代でも、一旦同じようにグチャグチャになる方が早い段階で本物が残っていくのでちょうどよいのかなとも思う。

またこの時期はいわゆる結婚式の業界でもトップシーズンである。週末はそこら中で結婚式場ロゴの入った引出物袋を持った人々を見かける。ただその忙しいさなか、マネージャークラスの方々は日々の現場の管理と同時に来春の予算や施策を決めていく時期でもある。婚姻届け出数が減って結婚式場が増えているのだから必然的に明るい話題は少ない。

仕事柄、そういった話題でどうすればよいのかをメディアの方々とお話しすることがあるが最近よく耳にするのが「両極化」である。簡単に言うとターゲットを絞れ・・・ということのようだ。

今更・・・である。優秀な他業界の経営者の方々から見れば笑われるかもしれない。でもそういった

話題の中でふと考える。ターゲットを絞るということは、絞れるだけの特化した武器が必要である。自分自身や社員、商品、装花事業はその部分を日々意識しているのか。

来年はさらに混沌とし競争は激化し、淘汰が繰り返される一年になるであろう。あと1ケ月半、今一度自分自身見つめなおし、また様々な会場様の役に立てるよう研ぎ澄まされた状態で来年を迎えたいものだ。

同時にこの時期の管理職の方々には本当に「おつかれさまです」と言いたい。年間組数の30%規模をこなす中で、クレームや事故が1組でも少なくシーズンを終えることを心から願っている。

 

北風と太陽。

2017年10月25日 水曜日

言わずと知れたイソップ童話の名作。

物事に対して厳罰で挑む態度と寛容的に望む態度の対比を描いた物語である。

賛否両論あると思うし、様々な解釈があるのも承知だがLLBは常に「太陽」であることを心がけている。

新卒スタッフを採用したり、生まれてきてくれた子供を日々育てている人であれば

理解できると思うが、彼らは親(上司)がすべてである。

当然、「愛」が前提にならなければいけない。

人は。

「与えられたものしか他人に与えられない。」

「経験」が「行動」や「思想」に直結する論理がそれを証明している。

 

ならば・・・。

 

管理職と呼ばれる上司は部下に一切の見返りを求めてはならない。

ひたすら自分が経験したものをベースに良いものだけを与えるのみ。

彼らも人間だ。人の心をもっている。彼らの親御様が必死で働いて学費を払い、日々ご飯を食べさせ毎日毎日20年間。瞬間の積み重ねで育て上げた「人」を一時的に預かっている立場にすぎない。

できることならば彼らが自分が与えられたように誰かに与えてくれれば本当にうれしい。

彼らにとって本当に大切な人に出会えることができれば本当にうれしい。

そうして、良い部分だけを与えて与えて・・・。人は進歩していく。

採用したスタッフが、この時期ある程度仕事が多少できるようになればなるほど

管理者は様々なストレスが多くあると思う。本当にそこに関しては共感を覚える。

「もう少し報告してくれよ」

「気持ちは分かるけど、そうじゃないんだよね」

日々その繰り返しで誰にも愚痴は言えない。

でも、忘れないでほしい。

あなた方(現在、ベテランと呼ばれる方々)が、新卒6ヵ月目で、いったいどれほどのことが出来たのか。

生まれて間もない赤ん坊が・・。

笑うようになり、ハイハイをするようになり、パパママを言うようになり、自我が芽生え、

自己主張をし、好き嫌いが芽生え、お手伝いをしてくれるようになり、自分でトイレに行けるようになり、そのすべての瞬間に「愛」を注ぐことで彼らは誰かを愛せるようになる。

彼らを否定し怒ることも簡単だ。でも怒ることと叱ることは違う。

だからこそ・・・。

力ずくでは何も生まれない。

 

与えて与えて。

それですべてがうまくいくという保証は何もない。

でも「パンドラの箱」。のように。

そこに「希望」があれば、それでよいのではないか。

LLBはブライダルを通じて全ての人々に「太陽」でありたい。

 

 

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力とは。

2017年10月20日 金曜日

ウエディングプランナーという仕事は接客業・サービス業というジャンルに区分されるケースがほとんどである。

この種の職業ではよく「コミュニケーション能力」という言葉が重宝されており、結婚式場でも「ロールプレイング」や「ミラーリング」など様々なトレーニングの風景を見かける。ネットで検索すればコミュニケーションのプロになる!というようなスクール講座まである。何をもってプロというのかはさておき、初対面の新郎新婦に対して短時間で自社の良さをアピールし、高額な商品を購入していただくわけだからその能力が必要であることには間違いない。書店のビジネス書コーナーでもこれらをテーマにした書籍がたくさん並んでいる。その手の本はほとんどがコンサルタントやコーチングのプロと呼ばれる人々が書いているのできちんと読んで実践すればそれなりに解決するのだとは思う。

ただ果たしてそれが最善の解決策だろうか。そもそもコミュニケーションを取ろうとするためには人格的な部分はもちろん、会話の中の様々なシーンの中で最適な対応ができる能力・知識が必要だ。要は「引き出し」である。引き出しの中身が豊富な知識や教養で具体的に整理整頓されてこそ初めてその応用である

コミュニケーション能力が発揮できるのではないか。コミュニケーションが苦手とする人にはその部分の乏しさを非常に感じる。当然であるが「インプット」がなければ「アウトプット」も不可能である。特に将来ある若いウエディングプランナーにはこの「インプット」の量をとにかく増やすことを勧める。

ブライダルに関連することでなくてもなんでもよいと思う。音楽でも料理でも恋愛でも旅行で・・・。

何かを思いついたり、判断したり論理を構築する行為を「思考」という。そしてあらゆる思考が行われているのは「脳」である。脳は頭蓋骨で覆われているので外界とは接点はない。なので目や鼻や口、手足などのあらゆる器官とつながり様々な情報をインプットする。私たち人間はこの脳にストックされた様々な知識や情報を必要に応じて引き出したり組み合わせたりしてその結果を意見や判断としてアウトプットする。この構造は最先端の科学者でも小学生でも同じである。

たまにアイデアが舞い降りたとか天啓がひらめいたというようなことがあるが、これも無意識に脳にあったものが顕在化しただけにすぎない。

要するにコミュニケーションの基本ツールとなる「思考」の材料となるものはこの「インプット」からしか得られない。この量が足りなければ判断の精度は高まらないし発想の幅や深みも高まらない。そういう人がいくら相手を説得しようとしても説得力は高まらないのである。

管理職と呼ばれる方々にはロールプレイングなども良いが、もっと違った意味での勉強会などの機会を是非若い方々に与えてあげてほしい。

 

本質を見直す。

2017年10月8日 日曜日

ウエディングプランナーという職種がすっかり浸透し、ブライダルの専門学校も活況である。どちらかと言えば人気職業になるのかと感じる。LLBでもブライダル専門学校卒の社員と一緒に仕事をする機会が多くあるが、やはりそれなりの基礎知識はあるのである意味、話が早い場合もある。

ただそれ以上は特に専門学校を出ているから・・・というメリットは無い。自身、採用してよかったと思っている理由は、ただ一つ。彼女たち個々の人格面にある。面接においても、その部分の可能性しか判断基準はない。新卒者に限らずLLBの仕事を一緒にしてくれるスタッフすべてにおいて同じことが言える。

しかし・・・そもそもウエディングプランナーという職業は存在しない、というか職種というほどの中身でもない。現に国家資格でも何でもないし調理師や美容師のような特殊な修練や技術が必要なわけでもない。いわゆる新規接客・担当業務は2ヵ月もトレーニングをすれば業務的には一般社会人であれば誰でもできる。

そんな誰でもできる仕事なのになぜ、ウエディングプランナーが不足していると言われ続けているのか?

まぎれもなく雇用側(会場側)の責任にある。この仕事の本質的な部分を徹底的に教育せず、うわべだけの華やかさや流行りや広告だけで便利使いしてきたからである。

10年前は通じていても、もはや今の時代では通用しない。消費者を侮ってはいけない。今の時代の消費者が求めていることに応えられるウエディングプランナーが不足しているのである。

やはり他人にそれなりの高額商品をご案内するのであれば、実践的なテーブルマナー、身だしなみ、教養、水準以上の生活レベルの維持を意識させなければならない。優秀なプランナーは常に向上心を持ち広い視野を持っている。男女問わず人間的にも魅力がある。無理な残業をさせ、無意味な報告書と会議に追われ、コンビニ弁当を食べて帰ったら寝るだけの生活で・・・できるわけがない。

若いプランナーが化粧も落ちて疲れた顔で事務所で座り込んでいる姿を見ると悲しくなる。業績が良くない会場程そういった光景が多く見られる。

そういった部分の改善と新郎新婦に対して「心からの祝福の気持ち」とお手伝いさせていただくことに対しての「感謝の気持ちの大切さ」を徹底的に教えこむ必要がある。まずは「人格」の向上。話はそれからだ。

LLBの場合は、コンサルティングという仕事柄、自社プロデュースの式場とは別に他会場でのお仕事を依頼されるケースが多くある。他社様から結婚式をお預かりする立場としてなおさらスタッフには大切にしてもらっている部分である。

 

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