試練。
2020年4月12日 日曜日
結婚式を手がける企業にとって、いわゆる「トップシーズン」である4月。
私たちが手掛ける結婚式場では、この4月に行われる予定であった結婚式全てが延期になった。
企業である以上、経済的なダメージもあるが、もはやそういう次元でもない。
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」
生態系の最高峰に君臨しているとされている人類をいとも簡単に地球規模で短期間で不安に陥れた。
「ウイルス」とは細胞を構成単位とせず、自己増殖はできないが、遺伝子を有するという、非生物・生物両方の特性を持っている。自然科学・生物学上、生物・生命の定義を厳密に行うことはできていないため、便宜的に細胞を構成単位とし、代謝し、自己増殖できるものを生物と呼んでおり、ウイルスは「非細胞性生物」あるいは「生物学的存在」と見なされている。感染することで宿主の恒常性に影響を及ぼす・・・。(Wikipediaより)
「恒常性に影響・・」
彼らの目的は一体、何なのか?
人類に何を伝えようとしているのか。
何かの警鐘なのか。
滅ぼそうとしているのか、救おうとしているのか。
・・・捉え方次第・・と思うしかない。
東日本大震災の際に、三陸のある漁港に高さ十数メートルの津波が押し寄せた。
ほとんどの漁師は漁師にとって命でもある漁船を捨て非難した。
たった一人だけ。一人の漁師はおもむろに自分の漁船に乗り込み、全速力でその津波に向かって突き進む。
漁船はほぼ垂直に津波に乗り上げ、そして次の瞬間、また垂直に今度は水面に向かって落下する。
数秒の出来事。
津波を乗り越えた漁船は、穏やかな海で漁師と共に一命をとりとめた。
当然、漁港も避難した漁師たちも津波に飲まれてしまう。
何が正しいかは分からないが、
逆境においては、正面から受け止め、信念を持って行動することしかないと思う。
本来であれば例年と同じくひたすら売上に追われ、結婚式を数多くこなす日々がいっぺんに時間ができたことで
いろいろなことを考えさせられるよいきっかけになった。
日々、対応に追われる各方面のリーダーの方や医療従事者の方に感謝し、また健康な体に感謝し、
いつでも会えると思っていた大切な人に会えない状況においてあらためて大切な人に思いを馳せ・・・。
自分ができること、すべきこと、結婚式とは・・何なのか、を考えたい。
少なくとも、広告費を回収するための過剰な演出や派手な衣装での単なるイベントではあるまい。