両極化。
2017年11月16日 木曜日
今年の京都の紅葉は例年より少し早いような気がする。一週間程度早く色づいてきたようだ。自然界の現象だからどうしようもないのだが、この時期のフォトウエディングを手掛ける婚礼業者にとっては気が気ではない。このフォトウエディングと呼ばれるジャンルは昨今、新規の参入業者も激増し質の低下が懸念される。低下というよりも個人的にはわけの分からない方向に進んでいるような気がする。デジタルカメラの進化の弊害なのか・・・。自分の言葉で自分のトーンで自分の価値観で表現せずにメールやSNSでしか表現できないことと同じような気がする。なぜそれで良いのか?人類が言語を使いだしたのが7万年前。電子メールが普及したのは30年前。少し考えれば大切なものは何か分かると思うが。
ただ市場が成熟するためにはどのような時代でも、一旦同じようにグチャグチャになる方が早い段階で本物が残っていくのでちょうどよいのかなとも思う。
またこの時期はいわゆる結婚式の業界でもトップシーズンである。週末はそこら中で結婚式場ロゴの入った引出物袋を持った人々を見かける。ただその忙しいさなか、マネージャークラスの方々は日々の現場の管理と同時に来春の予算や施策を決めていく時期でもある。婚姻届け出数が減って結婚式場が増えているのだから必然的に明るい話題は少ない。
仕事柄、そういった話題でどうすればよいのかをメディアの方々とお話しすることがあるが最近よく耳にするのが「両極化」である。簡単に言うとターゲットを絞れ・・・ということのようだ。
今更・・・である。優秀な他業界の経営者の方々から見れば笑われるかもしれない。でもそういった
話題の中でふと考える。ターゲットを絞るということは、絞れるだけの特化した武器が必要である。自分自身や社員、商品、装花事業はその部分を日々意識しているのか。
来年はさらに混沌とし競争は激化し、淘汰が繰り返される一年になるであろう。あと1ケ月半、今一度自分自身見つめなおし、また様々な会場様の役に立てるよう研ぎ澄まされた状態で来年を迎えたいものだ。
同時にこの時期の管理職の方々には本当に「おつかれさまです」と言いたい。年間組数の30%規模をこなす中で、クレームや事故が1組でも少なくシーズンを終えることを心から願っている。