愛を添えて相手の声を聞く。
2018年8月9日 木曜日
8月に入りブライダル業界も来期を見据えた様々な営業活動に本腰が入る。
LLBでも自社はもちろんクライアントの業績を上げるために色々と考えさせられる時期でもある。
この業績を上げる=売上を上げるというために様々なアクションがあり、様々な人の意見を聞くことも多いのだが
いつもふと思うのは「そこに愛はあるのか」という疑問だ。
昨今、急激に人工知能の進歩が話題になる。将棋で人工知能(AI)が人間に勝った。チェスやオセロも・・・。
そのニュース自体は「へー、すごいね」程度のものであるが、議論が白熱してくるといつかAIが人間を超える日が来るのでは・・
という話題になる。
来るわけがない。なぜ、たかがテーブルゲームでコンピューターが人間に勝ったくらいでそこまでの話になるのか。
将棋を例にとれば、盤面で意味のある指し手ののパターンは10の220乗と言われる。一見とてつもない数字に見えるが結局は
限界があるということだ。そのあらゆるパターンを早く計算して最適な指し手を導き出せれば当然強くなる。所詮、計算能力の速さがモノを言う。
少なくともこの業界は答えを導き出すための正解がない。人と人とのコミュニケーションが結果を導き出す。
コミュニケーションしている相手の人の考えを考えることによって相手と自分をインタラクションしている。その心の理論のベースになるのが
「愛」であると思う。「愛」とは相手とのネットワークの確認手段として心に生じた概念のひとつということになる。
ブライダル業界ではコミュニケーションの大切さをよく言われるがそういう意味では「愛」は不可欠である。この概念は人工知能には無い。
だから人工知能は人間を超えることはできない・・・道具に過ぎない。
相手の立場を理解し、相手を外側から観察するのではなく、相手の心の内側に入り内面から相手を見ることで分かろうとすることが愛であり、
そのためには相手の声に耳を傾け、より深い相手の声を導き出す能力がコミュニケーション能力である。
ギリシャ神話ではないが、なぜ口が一つで耳が二つなのか・・・。神様が「聞く」ことの大切さを教えようとしたのかもしれない。